WBC効果で少年野球人口は増えてくれるのか・・・?

(4/6更新)WBC効果で少年野球人口は増えてくれるのか…?

※アイキャッチ画像は、『テレビ東京スポーツ/【WBC】侍ジャパン メキシコに劇的サヨナラ勝ち!14年ぶりの優勝をかけて日米頂上決戦へ』より抜粋

【1】2023年4月の開催予定

2023年4月:

  1. 雨天中止⇒7日(金) 16:10頃~18:00頃
  2. 14日(金) 16:10頃~18:00頃
  3. 21日(金) 16:10頃~18:00頃
  4. 28日(金) 16:10頃~18:00頃

場所:平山台 健康・市民支援センター(日野市平山2-1-1.駐車場完備)

【2】WBC効果で少年野球人口は増えてくれるのか…?

2010年に30万人いた小学生の野球人口は、2020年に19万人まで減り、小学生の少年野球人口は、この10年間で36%も減少しています(※1)

1年間1万人ずつ減少しており、単純計算で2023年の今年、16万人まで減少している見込みです。

小学生の野球人口が減れば、その後、甲子園を目指す球児、そしてプロ野球を目指す選手も減ります。

減るということは甲子園のレベル、プロ野球のレベルが日本全体として衰退していくことを意味しています。

レベルが落ちていくと、観戦しても興奮できるようなプロ野球の試合が徐々に減っていき、減っていくと、そのプロ野球に投資をしてもいい、という企業が減り、プロ野球にお金が集まらなくなります。

野球に魅了される小学生はどんどん減り、球団による若手選手育成の予算が減ると、野球という職業の間口が狭くなり、更に更に学生野球のレベルや人口が衰退していってしまいます。

WBCでは、世界ランキング1位、という地位ですが、あと何年間、日本はその地位を維持できるか分かりません。

WBCは野球に関心の無かった小学生や未就学児のいるおうちでも、多くの親御さんがテレビで応援していたでしょうし、「野球って楽しそう!」と興味を持った児童も増えたことと思います。

実際、先日の日曜、公園で花見をしていたら、来年小学生だ、という子5人ぐらいが、カラーバットとボールで野球をやっていました。彼らに、「大谷みたいになれるよー!」と声をかけると、「大谷しょうへい!」と、彼らも皆、何となくWBCのことを知っているようでした。

じゃあ、WBC効果で、少年野球人口は、これから増えていくのでしょうか?

私はそれに対して悲観的です。

今の「小学生の野球環境」は、「0か100か」になってしまっています。

「ちょっと試してみたい」

「打てるようには、なってみたい」

という児童が、ちょっと野球を教えてもらえる、楽しめる、そういう環境は東京のみならず全国探しても、ほとんど用意されていません。

私が小学生の頃(1990年頃)は、SWITCHやYouTubeなど当然ありませんでしたから、遊ぶとなると、ボールを持って公園に行きました。校庭も自由に使えましたし、公園で野球をやっても、文句を言う近所の方々はいませんでした。トラブルがあれば、その都度謝ったり、叱られたりして、対応していく時代でした。

 

しかし、令和では、暇さえあればSWITCH、YouTube、スマホ。公園でボール遊びする光景はほとんどありません。

更に、近所のクレームにより、「サッカー・野球は禁止」という公園が急増しました。

 

小学生が野球をやりたい、と興味を持ったら、地域の少年野球チームを訪れるほかないのですが、いざ、野球チームに入ると、

「土日祝、弁当もって、毎週末を野球に捧げましょう」

「休む?トーナメントだから1回でも負けたらおしまいだよ?チームに迷惑かけたいの?」

という同調圧力の嵐・・・

小学生が野球をやろうと思うと、令和は「0か100か」

つまり、「全くやらないか、それとも小学校生活を全て野球に捧げるか」

という極端な選択となってしまいます。

これでは、たとえ、WBCで、野球に興味を持った未就学児、小学生が増えたとしても、結局、小学生の野球人口が増えることは、、、残念ながらありえません。

 

多様性の時代です。小学生は、1つのことではなく、色々な情報収集をしていて、色々なことに興味を持っているのが自然なことです。

どうか、私と一緒に、「多様性の中で、野球を楽しむ」という環境整備を、一緒にしていきませんか?

私は、小学生の野球人口を増やす最も重要な打開策は以下2つだと思っています。

  1. 土日祝すべてを捧げるのではなく、1日2~3時間で楽しめるチームやスクールの増大(あそべーすぼーるは、ここに貢献しています)
  2. 勝利至上主義になりやすい「トーナメント」は決勝リーグのみにし、3試合は保証してあげる4チームリーグ戦の増加。新しい連盟の発足

「2.」はどうしても私1人では難しく存じます。東京中、日本中で、少しずつムーブメントを起こしていかなければなりません。

このままでは、日本のお家芸と言える野球が、20年後には大きく衰退してしまいます。

日本人プレイヤーがメジャーリーグで活躍する姿は、とても嬉しく思います。

でも、「日本のプロ野球で活躍することが世界最高のステータス」と発展していったら、私はそのほうがもっとワクワクします。

 

※1「学童・少年野球人口の減少に関してのレポート」参照

【3】2023年度 の新規メンバーを若干名、募集しています(あと2名)

詳しくは、こちらのブログをお読みください。

 

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